【大使館案内】在ナイジェリア日本大使からのメッセージ
令和2年1月1日

昨年は,日本で新たな令和の時代が始まるとともに,日本-ナイジェリア関係においても人的交流が活発化した歴史的な1年でした。6月に行われたナイジェリア民主化記念式典に日本から活武井総理特使が出席,8月に横浜で開催されたTICAD7にはブハリ大統領が出席しました。ナイジェリアの首脳が日本に訪問するのは11年ぶりの出来事でした。さらに10月の即位の礼にはムスタファ連邦政府官房長官が参列し,11月にはバジャビアミラ下院議長やアレベソラ内務大臣の訪日が実現しました。12月にはライ情報・文化大臣も日本に訪問しています。
さらに,政府要人だけでなく,文化やビジネスの分野でも両国間での活発な交流がありました。ナイジェリアにおける日本研究のネットワークは更なる広がりを見せ,ナイジェリア大学にて日本語コースが開設され,オヨ州のイバダン大学やリード・シティ大学を拠点とするアフリカ日本学会,アブジャ大学日本文化クラブによる日本文化の日等の行事は大盛況となるなど,ナイジェリアにおいて日本の存在感が増してきていると感じた1年でした。さらに,昨年11月にラゴスで開催されたアフリカ国際映画祭では,初めて日本のアニメ映画が上映され,観客からは大きな歓声が上がり,日本のソフトパワーの魅力を再認識しました。
ビジネス分野においては,JETROの平野理事が当地を訪問し,産業多角化に関する講演を行い,日本とナイジェリアのビジネス関係者と交流を深めました。また,ラゴス国際見本市でのジャパン・パビリオンは,これまでで最多の37社が出展し,2年連続で最優秀賞を受賞するなど,大変な盛り上がりを見せました。さらに,TICAD7の際の首脳会談での合意を受け,11月に日本・ナイジェリアビジネス促進協議会が発足しました。今後この協議会での議論及び提案を通して,日本企業にとってビジネスがしやすい環境を整え,ナイジェリアのさらなる発展につながることが期待されています。
今年は,東京オリンピック・パラリンピックの開催を夏に控えるとともに,ナイジェリア独立60周年の年でもあります。さらに,日本-ナイジェリア外交関係樹立及び当在ナイジェリア日本国大使館開設も60周年となる,記念すべき1年です。昨年の日本-ナイジェリア関係緊密化の好機をさらに盛り上げ,60周年を迎えるにふさわしい1年に出来るよう,両国間のさらなる関係発展に向け,努力して参ります。
邦人の皆様にとって最も重要な治安・安全の面では,幸いにも昨年は邦人の方が巻き込まれる大きな事案はありませんでした。昨年11月に当館が行いました緊急事態対策訓練に御協力いただいた邦人の皆様には,この場を借りて改めて感謝申し上げます。
本年も皆様にとり,安全で健やかな,そしてますますの御繁栄となることを祈念しております。
特命全権大使 菊田豊
大使からのメッセージ(平成31年1月03日)
大使からのメッセージ(平成30年5月25日)